ズグロカモメ
学名:Larus saundersi (Swinhoe, 1871)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 繁殖地の中国沿岸部では急速な開発が進行し,本種の自然の繁殖環境は急速に消滅しつつある。しかし,一部の干拓地で高密度での繁殖がされていて,個体数の減少は今のところ見られていない。繁殖地では一極集中化が進んでおり,繁殖地が何らかの理由で繁殖できない状況になれば,個体数が減少に転じる可能性があることから,絶滅の危険性が将来的に考えられる。曽根干潟は国内有数の越冬地であり,重要性は高い。 |
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危機要因 | 海岸開発 産地局限 |
生息状況 | 冬鳥として渡来。越冬地は数カ所に限られる。2000年代前半まで増加していたが,現在は安定している。 |
分布情報 |
定期的に越冬するのは北九州市曽根干潟(300~350羽),福岡市瑞梅寺川川河口(20~30羽),筑後川・矢部川河口域(20~30羽)。苅田町,福岡市東区,糸島市などでも少数越冬するが,飛来状況は変動が多い。 MAP |
種の概要 | 小型のカモメ類で全長33cm。中国東北部,韓国で繁殖し,韓国南部,日本,中国南部で越冬する。1980年代の生息数は2,000羽程度であったが,2010年現在の生息数は8,000羽以上と増加している。日本では西日本の干潟に冬鳥として渡来する。干潟でカニ,ゴカイ,貝類などを捕食する。 |
特記事項 | 特になし |
生息環境 |
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