クロツラヘラサギ
学名:Platalea minor Temminck & Schlegel, 1849Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 種の総個体数が2010年現在約2,300羽と少なく,世界的に絶滅の危機に瀕している種である。県内では博多湾内の河口や干潟をはじめとして,毎年越冬個体が確認され,個体数の増加傾向がうかがえる。しかし,河川改修や堆積土砂の浚渫などにより,ねぐらである中州の消失や給餌場の変化などが生じると,本種の越冬に重大な影響が生じる可能性がある。また,埋立途中の湿地で越冬するものは,埋立の進行に伴い生息地が消滅する。 |
---|---|
危機要因 | 海岸開発 湿地開発 産地局限 |
生息状況 | 冬鳥として渡来する。越冬地は数カ所に限られる。越冬数は増加していたが,近年ほぼ安定傾向にある。 |
分布情報 |
博多湾では瑞梅寺河口,多々良川河口,アイランドシティ埋立地で毎年越冬群が確認できる。前原市泉川河口,福津市津屋崎干潟,北九州市曽根干潟周辺,有明海沿岸などでも近年毎年越冬するようになった。 MAP |
種の概要 | 主に朝鮮半島の西海岸で繁殖し,韓国南部,日本,中国南部,台湾,ベトナムで越冬する。世界の総個体数は近年増加傾向にある。日本では九州,沖縄で数カ所の越冬地があるほか,各地で記録される。干潟,河川,池,水路で魚類や甲殻類などを捕食する。埋立地に一時的にできた湿地で群れが越冬することもある。 |
特記事項 | 特になし |
生息環境 |
|