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種の解説

クロツラヘラサギ

学名:Platalea minor Temminck & Schlegel, 1849

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改訂版RDB2011概説

画像:黒く長い嘴と黒い脚、白い体の鳥。クロツラヘラサギ。浅い水辺を歩いている。
分類群 鳥類
目名 コウノトリ目
科名 トキ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
IUCNカテゴリー EN絶滅危惧ⅠB類
  • 画像:黒く長い嘴と黒い脚、白い体の鳥。クロツラヘラサギ。浅い水辺を歩いている。
  • 画像:黒く長い嘴と黒い脚、白い体の鳥。クロツラヘラサギ。水辺近くの地面を群れて歩いている。
選定理由

種の総個体数が2010年現在約2,300羽と少なく,世界的に絶滅の危機に瀕している種である。県内では博多湾内の河口や干潟をはじめとして,毎年越冬個体が確認され,個体数の増加傾向がうかがえる。しかし,河川改修や堆積土砂の浚渫などにより,ねぐらである中州の消失や給餌場の変化などが生じると,本種の越冬に重大な影響が生じる可能性がある。また,埋立途中の湿地で越冬するものは,埋立の進行に伴い生息地が消滅する。

危機要因 海岸開発 湿地開発 産地局限
生息状況

冬鳥として渡来する。越冬地は数カ所に限られる。越冬数は増加していたが,近年ほぼ安定傾向にある。

分布情報

博多湾では瑞梅寺河口,多々良川河口,アイランドシティ埋立地で毎年越冬群が確認できる。前原市泉川河口,福津市津屋崎干潟,北九州市曽根干潟周辺,有明海沿岸などでも近年毎年越冬するようになった。


MAP
種の概要

主に朝鮮半島の西海岸で繁殖し,韓国南部,日本,中国南部,台湾,ベトナムで越冬する。世界の総個体数は近年増加傾向にある。日本では九州,沖縄で数カ所の越冬地があるほか,各地で記録される。干潟,河川,池,水路で魚類や甲殻類などを捕食する。埋立地に一時的にできた湿地で群れが越冬することもある。

特記事項

特になし

生息環境
  • 河口・干潟
  • 水田・水路
  • 湿原・池
  • 河川
補足情報

2001版データを見る

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