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種の解説

サンショウクイ

学名:Pericrocotus divaricatus (Raffles, 1822)

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改訂版RDB2011概説

画像:黒い頭部と羽、額と体が白い鳥。サンショウクイ。枯れた枝にとまっている。
分類群 鳥類
目名 スズメ目
科名 サンショウクイ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
IUCNカテゴリー LC経度懸念
選定理由

福岡県では1980年代までは繁殖が確認されていたが,近年は繁殖期の確認情報がない。全国的に繁殖場所での確認例は減っており,生息環境の変化が見られない場所でも記録されなくなっていることから,越冬地での森林伐採などが影響しているという説もある。また,餌となる昆虫類の変化が影響を与えている可能性も考えられる。

危機要因 植生変化
生息状況

過去10年,繁殖期の確認例は見られない。渡り途中のものが春秋に観察される。

分布情報

福岡市油山,嘉麻市(旧山田市)大法山では過去に繁殖期の観察例があったが,2000年以降の繁殖期の確認例はない。春・秋には渡り途中のものが各地で観察される。


MAP
種の概要

アジアの極東地域に分布する。日本では本州,四国,九州に夏鳥として渡来し,東南アジアで越冬する。平地から山地の落葉樹林に生息し,樹上で昆虫類を捕食する。巣は地上から数以上の,大きな木の横枝に作り,外部にウメノキゴケをクモの巣で貼り付ける。群れで渡りをする。

特記事項

南方系の別亜種であるリュウキュウサンショウクイは近年県内で増加している。本亜種は亜種サンショウクイと生息環境が異なり,常緑樹林に生息する。

生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
補足情報

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