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種の解説

カンムリウミスズメ

学名:Synthliboramphus wumizusume (Temminck, 1835)

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改訂版RDB2011概説

画像:白い腹とそれ以外が白い鳥。カンムリウミスズメ。岩場に親子でうずくまっている。
分類群 鳥類
目名 チドリ目
科名 ウミスズメ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
IUCNカテゴリー VU絶滅危惧Ⅱ類
選定理由

小屋島(宗像市)の繁殖個体群は,1987年のドブネズミによる捕食のため壊滅的な被害を受けた。その後,回復しつつあったが,2009年に再びドブネズミの侵入により捕食被害を受けた。この状態が続けば絶滅する危険が極めて大きい。烏帽子島の個体群に問題は発生していないが,ドブネズミ侵入の危険は常に存在する。

危機要因 産地局限 外来種侵入 :(ドブネズミ)
生息状況

県内2カ所で繁殖するが,個体数は多くない。捕食者侵入により,壊滅的被害を受けている。

分布情報

宗像市沖ノ島属島小屋島,糸島市烏帽子島で繁殖。いずれの生息地も生息数は30~50羽程度と思われる。玄界灘では冬季観察されるが稀。

種の概要

小型の海鳥で全長24cm。日本の沿岸の島嶼でのみ繁殖する。岩の割れ目,草の間で営巣し,小屋島ではヒゲスゲ群落の岩の隙間,烏帽子島では灯台の石垣の隙間で営巣している。1巣卵数は2個。ヒナは約30日で孵化し,1~2日で巣を離れ海に出る。繁殖期以外は洋上で生活し,陸に上がることはない。潜水して魚類,甲殻類,貝類などを捕食する。

特記事項

文化財保護法(天然記念物)

生息環境
  • 海域
  • 海岸
補足情報

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