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種の解説

ヒナコウモリ

学名:Vespertilio sinensis (Peters, 1880)

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改訂版RDB2011概説

画像:濃い茶色と黒の体毛と、黒い顔・手足のコウモリ。ヒナコウモリ。伏している。
分類群 哺乳類
目名 翼手目(コウモリ目)
科名 ヒナコウモリ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧
選定理由

生息地は一大繁殖地である福岡市の大机島と,2010年6月の調査で確認された宗像市沖ノ島の2島に局限されている。大机島は2005年3月の福岡県西方沖地震で,ねぐらとなっている海蝕洞は無事であったが,その開口部内側の岩盤が崩れ,生息への影響が心配される。国のカテゴリーではランク外とされたが,県内他地域での生息情報がないため,2001年のカテゴリーと同様に絶滅危惧II類とした。

危機要因 自然災害 産地局限
生息状況

地震翌年8月の大机島調査では,例年の半数の約300頭であった。その後の状況は不明である。

分布情報

福岡市西区(大机島),宗像市(沖ノ島)


MAP
種の概要

本種のねぐらは樹洞のほか,岩の割れ目,橋桁や建造物の隙間,屋根裏も利用している。甲虫類や鱗翅類などの飛翔昆虫を食物としている。数十頭から数千頭に及ぶ出産・哺育コロニーを形成する。多くは初夏に2仔を出産する。哺育終了後,秋にはコロニーが解消する。両性とも生まれたその秋には繁殖に関与する。冬季は岩の割れ目や家屋の隙間で単独か少数の群れで冬眠する。

特記事項

特になし

生息環境
  • その他
  • 低地森林
補足情報

2001版データを見る

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