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種の解説

カワネズミ

学名:Chimarrogale platycephala (Temminck, 1842)

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改訂版RDB2011概説

画像:黒い体のネズミ。カワネズミ。水辺の岩場で餌を食べている。
分類群 哺乳類
目名 食虫目(モグラ目)
科名 トガリネズミ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー 絶滅のおそれのある地域個体群
選定理由

県内では,英彦山地,脊振山地および釈迦岳山地から確認されているが,確認地点や個体数は非常に少ない。2009年12月に添田町(英彦山地)で生息が確認されたが,新たな地域からの情報は得られていない。九州では主に脊梁山地に生息するが,九州北部地域からの情報は特に少ない。日本の哺乳類の中では,渓流域の水中という特殊な生息環境に適応した唯一の種で,環境変化の影響を受けやすい。

危機要因 河川開発 産地局限
生息状況

生息域が局限し,生息数も少ない。

分布情報

福岡市早良区,添田町,東峰村(旧宝珠山村)


MAP
種の概要

中型のネズミくらいの大きさで,前後肢の両側の剛毛が水かきの働きをする。主に森林内の山地渓流で,餌となる水生昆虫や小魚の豊富な環境に生息する。遊泳が巧みで,毛に空気を溜め,水中では銀色に輝いて見える。春から夏にかけて出産するが,詳しい生態は不明である。良好な環境が維持された山地渓流の指標種でもある。

特記事項

日本哺乳類学会のカテゴリー(1997)で,保護すべき個体群(九州)とされている。日本固有種。

生息環境
  • 河川
補足情報

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