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種の解説

チスジノリ

学名:Thorea okadae Yamada

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改訂版RDB2011概説

分類群 植物(その他)
科名 紅藻類チスジノリ科
RDB2011カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
選定理由

本種は,大きな河川の中流域,あるいは比較的流れのある清澄な小河川に生育する。日本固有種。九州が主な産地であり,本州からの報告はごく僅かである。河川開発などで生育地,生育量が減少している。本県では,産地が極めて限定的で量的にも少ない。

危機要因 河川開発 水質汚濁
分布情報

福岡県朝倉市,熊本県,長崎県,沖縄県など。


MAP
種の概要

藻体は紐状で柔らかく,羽状に分枝する。太さ0.8~1.5mm,長さは通常10~45cm,長いものでは1を越すものがある。大型の雌雄配偶体(チスジノリ本体)と微小な胞子体(チャントランシア期)とが世代交代する。後者の藻体の細胞が減数分裂し,そこから直接雌雄配偶体が形成される。分枝する暗紅色ないし暗紫色の藻体が血管を連想させるため,この名が付けられた。

特記事項

熊本県菊池川,鹿児島県川内川の生育地は,国の天然記念物に指定されている。

生息環境
  • 河川
補足情報
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