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種の解説

ハチジョウススキ群落

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RDB2001概説

分類群 植物群落
RDB2001カテゴリー カテゴリーⅣ
群落の特徴

小呂島は博多港の北西約45kmの玄界灘に位置する孤島で,周囲は断崖となっているが,北端の岬の西斜面は比較的なだらかで,ハチジョウススキ草原が発達している。その面積は3haを越えており,県内では最大の群落である。この群落は,冬季の北西季節風の影響を受けた風衝草原と考えられるが,1960年代までこの地域に牧草地があったことから,一部は二次草原として成立している可能性もある。

またハチジョウススキ群落は,沖ノ島の海岸斜面にも見られる。この群落は,ハマビワ低木林の下方に発達しており,小呂島の群落と同様に,風波の影響を受けた風衝草原である。

群落構成

小呂島のハチジョウススキ群落は,群落高0.5~1程度で,ほかにニオウヤブマオ,ツワブキが比較的高頻度で出現し,ボタンボウフウ,シマカンギク,ヒゲスゲ,ホソバワダン,ハマウド,ハマナデシコなどを混じえ,ハマサオトメカズラ,クルマバアカネ,ハマナタマメなどのつる植物も出現する。県内では小呂島のみに分布するイヨカズラも点在する。沖ノ島の群落もほぼ同様の種組成であるが,ハマナデシコやハマナタマメを欠く。

保存状況

小呂島,沖ノ島とも孤島のため,外部から訪れる人は少なく,群落の保存状況は良好である。

群落評価 B(福岡県)
補足情報

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