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種の解説

キンメイモウソウチク群落

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RDB2001概説

分類群 植物群落
RDB2001カテゴリー カテゴリーⅣ
群落の特徴

キンメイモウソウチクは,モウソウチクの突然変異により黄白色の稈に緑色の縞の入ったものであり,和風庭園の緑化資材としても賞用されている。久留米市御井町高良山の西側中腹の谷間にはその群生地があり,全国的にも珍しいので1974年に国の天然記念物に指定されている。

群落構成

高木層はキンメイモウソウチクだけからなり,樹高は14~16,稈の直径は10~16cm,現在の密度は3500~4000本/ha程度である。

低木は定期的に除去され,ほとんど見られない。草本層はイワガネとキミズが優占し,チヂミザサ,テイカカズラ,ヤマアイ,フモトシダなどが多く,タブノキ,イチイガシ,ケヤキなどの稚樹も多い。

保存状況

この群生地は高良大社所有で,耳納スカイラインのすぐそばにある。天然記念物に指定され,周囲には柵が設けられ,通常は施錠され一般の立ち入りもない。

以前は放置されて密度過多になり,竹林が荒廃しかけていたが,現在では古竹や低木の伐採除去などによる適正な密度管理が行われており,健全な状態が保たれている。今後も現在の施業が続けられれば,群落は維持されるものと思われる。時折隣接する車道からゴミの投棄が見られる。

群落評価 C(福岡県)
補足情報

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