イワシデ群落
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群落の特徴 | イワシデは石灰岩上または岩の割れ目に生育し,普通の植物が生育できない立地に群落を形成している。生育条件のよい所では単生し亜高木になるが,厳しい立地では叢生し低木である。 |
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群落構成 | イワシデ林はオオコマユミ,イブキシモツケ,イワツクバネウツギ,ヤマブキ,チョウジガマズミなどを伴っており,イワシデ-イワツクバネウツギ群集に同定される。普通はイワシデに次いでオオコマユミの被度が高い。群落内のイワシデ,イワツクバネウツギ,イブキシモツケ,チョウジガマズミ,コバノチョウセンエノキ,キビノクロウメモドキ,モモ,ヤマブキなどは好石灰植物,岩角地植物であると同時に大陸系の遺存植物である。更に好石灰植物として,ツゲ,オニシバリ,ビワ,コショウノキ,バイカウツギ,ヒメウツギ,シロバナハンショウヅル,ヤマカシュウ,キンモウワラビ,ツルデンダ,クモノスシダなどが生育している。 |
保存状況 | イワシデ群落の規模は,香春岳,竜ヶ鼻,平尾台,方城町広谷の順となる。しかし,広谷の石灰岩地は1haと範囲は狭いが,香春岳のイワシデ群落を凝縮したような形になっていて素晴らしく,筑豊県立自然公園第1種特別地域に指定されている。イワシデを含め,群落内には希少植物が数多く生育し,非常に貴重な群落である。 |
群落評価 | B(福岡県) |