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種の解説

ツクシオオガヤツリ群落

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RDB2001概説

分類群 植物群落
RDB2001カテゴリー カテゴリーⅡ
群落の特徴
ツクシオオガヤツリを含む水生植物群落で,抽水・浮葉・沈水植物からなる。熱帯~亜熱帯性の植物であるツクシオオガヤツリは,国内では関東の2~3県,九州の2~3県でしか知られていない希少種で,福岡城の濠が基準産地である。近年,古賀市の千鳥ヶ池ほか,福岡市室見川河畔,小郡市若山堤でも確認されている。一部の個体群は移植されたものと見られている。
群落構成
抽水植物のツクシオオガヤツリ,ヨシ,マコモ,ハス,キショウブ,ボントクタデなどのほか,浮葉植物のヒシ,沈水植物のオオカナダモが混生して群落を形成する。抽水植物群落は池岸や浅水域に,浮葉沈水植物群落は深水域に生じる。
保存状況
現時点での保存状態はやや良好である。しかし,生育地が人家付近や公園内にあり,美観を保ち悪臭や害虫を防ぐための管理が行われているので,今後の存続は不明である。千鳥ヶ池では急速に個体数が減少している。ツクシオオガヤツリは株や種子で繁殖するので,本種の維持のためには成長期,開花結実期,休眠期の底泥しゅんせつ,草刈り,焼却などは慎重に行うことが望まれる。
群落評価 B(福岡県)
補足情報

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