ガシャモク群落
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分類群 | 植物群落 |
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RDB2001カテゴリー | カテゴリーⅡ |
群落の特徴 | お糸ヶ池は,平尾台南端の竜ヶ鼻の北西山麓(標高100 )に位置し,石灰岩地からの水流が流れ込む面積0.7haのため池である。この池は石灰岩成分に由来すると考えられる青碧色の池面を呈しており,周囲の森林と相まって景観的にも美しい。この池のかなりの部分に,沈水植物のガシャモクが生育している。本種は,かつて千葉県の手賀沼や印旛沼に大群落を形成していたが,両沼とも水質汚濁の進行により消滅しており,現在,国内では数カ所しか自生が確認されていない(国外では中国大陸に分布する)。また,この池にはガシャモクとササバモとの雑種と考えられるインバモも生育しており,やはり数カ所しか自生が確認されていない。この池の沈水植物群落は,この2種類のみで構成されている。なお,この池にはササバモは自生しておらず,インバモ定着の経緯についても興味深いところである。 |
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群落構成 | ガシャモクは池のかなりの部分に出現し,高密度の純群落を形成している所も多い。水深は最大で2 程度である。比較的岸寄りの部分ではインバモと混生している所もあるが,概してガシャモクの方が密度が高い。また,水深の浅い部分にはインバモの純群落が局所的に見られる。 |
保存状況 | お糸ヶ池は山麓部にあり生活排水の流入もないので,群落状態はほぼ良好である。しかし,ガシャモクの生育に適した環境条件や繁殖特性など,保全に必要な情報はほどんどない。かつて大群落を形成していた手賀沼や印旛沼で絶滅した事例もある。この群落は県内唯一であり,国内でも希少なものである。現在の生育環境を今後も維持していくことが望まれる。 |
群落評価 | A(福岡県) |