福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

ウモレベンケイガニ

学名:Clistocoeloma merguiense De Man, 1888

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

画像:大部分が短毛で覆われ、甲背は凸凹で、丸い顆粒突起が散在するカニ。ウモレベンケイガニ。

嶺井久勝

分類群 甲殻類その他
目名 十脚目
科名 イワガニ科 Grapsidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

1986年宇美川河口から採集された。その後,1999年に多々良川河口,和白干潟と曽根干潟に生息しているのが確認された。護岸工事などによりヨシ群落などの生息地が減少している。

分類・形態

日本産は1属1種である。甲長13.8mm,甲幅16.7mm(曽根産雌)。大部分の甲背,甲腹,脚は黒色の短毛で覆われている。脚の指節の先は鋭くとがり,無毛である。甲背は凸凹で,丸い顆粒突起が散在し,大きな顆粒は20~30個ある。額角は幅広く,前面に湾曲し,大顆粒2個と小顆粒4個がある。前側縁は幅広い3歯よりなる。はさみ脚は左右同大,可動指に4歯,不動指に7歯ある。歩脚は偏平である。 第3額脚は軟毛でおおわれている。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~九州

分布(国内)

インドネシア,シンガポール,台湾,朝鮮半島

生活史・生態・生息地

ヨシ群落近くの海浜植物イソホウキギ(アカザ科)のはえている砂礫質の小石の下に生息する。採集してもほとんど動かない。夜行性のようである。生態は全く不明である。

生息環境
  • 河口・干潟
執筆者 (嶺井・小野)
補足情報

2014版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.