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種の解説

ベンケイガニ

学名:Sesarmops intermedia (De Haan, 1835)

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RDB2001概説

画像:甲とはさみ脚が赤く、アカテガニに似たカニ。ベンケイガニ。草むらにいる。

嶺井久勝

分類群 甲殻類その他
目名 十脚目
科名 イワガニ科 Grapsidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

かつては博多湾や有明海に流入する河川(隈川),志賀島,相島,宗像大島などで普通に見られたが,護岸工事や道路工事により,近年多くの生息地が消滅した。短期間に個体数が激減し,普通種が希少になった典型的な例である。

分類・形態

甲とはさみ脚が赤いのでアカテガニに間違えられやすいが,眼窩外歯の後方に明瞭な1歯を持つことで区別できる。

甲長30.0mm,甲幅31.4mm(津屋崎産雄)。甲は四角形で側縁の後方において開き,胃・心両域間の溝および胃域前方の正中線の溝は顕著である。

側縁の前方に2歯がある。はさみ脚はやや鱗状の顆粒を生じ,掌節上縁から内面にかけて顆粒の稜線が走り,中央に近い部分にはやや大型の顆粒が集まる。

歩脚は腕節以下に黒色の長・短毛を密生する。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~沖縄

分布(国内)

インドネシア,台湾,朝鮮半島

生活史・生態・生息地

クロベンケイガニやアカテガニと同じく,内湾・河口域のヨシ群落の土手に穴を掘って生息する。

生息環境
  • 河口・干潟
  • 海岸
執筆者 (逸見)
補足情報

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