アリアケガニ
学名:Cleistostoma dilatatum (De Haan, 1833)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 福岡市多々良川河口と津屋崎町汐入浜では急速に減少していると考えられる。現在確認されているのは諏訪川河口のみ。筑後川河口の干潟にも生息するが,個体数は多くない。護岸工事などにより減少。 |
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分類・形態 | 甲長8.0mm,甲幅11.7mm(大牟田産雄)。甲は眼窩上縁および額に近い部分は平滑で,ほかは黒い短毛でおおわれ,長毛が散在する。前側縁はひだでかこまれ,前半部は後方に広がり,後半部は狭まり,両者は鈍い角度でまじわる。 額は幅広く,前端は丸く,下垂して眼窩幅と同長。はさみ脚は左右同大,雄の掌節は大きく,指節は基部に狭いすき間を残し,両指節先端は平たく,内側に毛を生じてスプーン状を呈する。第2・3歩脚の長節は幅広く,第1・4歩脚の長節は幅広くない。歩脚は軟らかい長毛と黒色の短い剛毛が密生する。 雄の第5腹節はわずかにくびれている。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 有明海,鹿児島 |
分布(国内) | 朝鮮半島,中国 |
生活史・生態・生息地 | 河口域上限の河川高水敷に穴居。捕らえようとすると,硬直して擬死の状態を示す習性がある。アリアケモドキと混棲することが多い。 |
生息環境 |
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執筆者 | (逸見) |