福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

ウスコミミガイ

学名:Laemodonta exaratoides Kawabe, 1992

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

画像:殻は紡錘形で殻頂部はやや細くとがり、殻表はやや強い規則的な螺溝で覆われ、薄茶色の貝。ウスコミミガイ。

福岡市西区 松隈明彦 (左)

分類群 貝類
目名 有肺目
科名 オカミミガイ科 Ellobiidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

潮間帯上部の礫間にすむが,県内での生息の確認は局所的で個体数も少ない。全国的に見て情報の少ない種類である。

分類・形態

殻は紡錘形,殻頂部はやや細くとがる。殻高7mm,殻径4mm。内唇に2歯,軸唇に1歯,外唇に1歯を持つ。殻表はやや強い規則的な螺溝で覆われる。殻表は薄茶色。

マキスジコミミガイは殻口が本種より狭く,外唇に2歯を持つ点で異なる。クリイロコミミガイは次体層以上の螺層が膨らみ,殻頂部が細くとがらず,殻表が褐色である点で異なる。また,ウスコミミガイの殻頂が通常保存されているのに対して,クリイロコミミガイでは一般に侵食されている。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州中部以南,四国瀬戸内側,九州

分布(国内)

朝鮮半島南部(釜山)

生活史・生態・生息地

やや外洋に面した磯や礫浜,河口の潮間帯上部の礫間や壊れた石垣の小石の間,あるいはヨシ群落の礫の間に生息。ツブカワザンショウと同所的。

生息環境
  • 河口・干潟
  • 海岸
執筆者 (松隈)
補足情報

2014版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.