ヤマボタルガイ
学名:Cionella lubrica (Mueler, 1774)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 今回の調査で初めて志摩町で生息が確認された。 今回生息が確認された産地は局限的で個体数も少ないことから,周辺が開発されれば容易に生息環境が破壊され,絶滅へ追い込まれる可能性がある。 |
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分類・形態 | 殻は紡錘形,薄質,無色透明で光沢がある。殻高6mm,殻径3mm。殻口縁は半月形,薄い。今回,ヤマボタルガイに同定したが,学名の種が淡褐色の殻を持つのに対して福岡県で発見された種類は無色透明の殻を持つことから,分類に関しては更に詳細な再検討が必要である。 ヤマボタルガイ属は寒帯・亜寒帯系種で,日本では北ヨーロッパ,北アメリカを原産地とするヤマボタルガイが本州中部から北海道にかけて散在的に生息することが知られていた。西日本では更新統の化石が山口県,鹿児島県から報告されており,福岡県で現生種が発見されたことは本種の分散や種分化を考察するうえで重要である。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道,本州(長野,伊豆諸島)。化石 秋吉台,喜界島の完新統,更新統 |
生活史・生態・生息地 | 乾燥地の小潅木の落ち葉の下に生息。 |
法令などの指定状況 | 県指定希少野生動植物種 |
生息環境 |
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執筆者 | (松隈) |