シイノミミミガイ
学名:Cassidula plecotrematoides japonica Moellendorff, 1901Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内ではこれまで福岡市西区(瑞梅寺川,今宿,姪浜小戸,能古島),中央区(地行,樋井川),東区和白,津屋崎町塩浜 ,恋の浦,福間町で採集の記録があるが,津屋崎町恋の浦を除き,27年以上前の記録である。福岡市姪浜,地行,樋井川,津屋崎町塩浜はいづれも宅地化が進み,シイノミミミガイが生息できる環境は残されていない。かつては各地に分布した種類であるが,生息域が潮間帯上部の汽水域に限定されるため,環境の変化により激減したと思われる。全国的に見ても本種は日本産オカミミガイ科中で最も著しい絶滅傾向にあるといわれる。 |
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分類・形態 | 殻は殻頂がとがった紡錘形。殻高15mm,殻径9mm。殻表は縫合下に弱い数本の螺脈があるほかは平滑。殻表全面が褐色。内唇に2歯,軸唇に1歯,外唇に1歯を持つ。成貝では外唇がやや反転,内側が肥厚し,軸唇へ続く。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州~九州 |
生活史・生態・生息地 | 内湾の潮間帯最上部,礫間や石垣の割れ目の奥に生息。 |
生息環境 |
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執筆者 | (松隈) |