クリイロコミミガイ
学名:Laemodonta siamensis Morelet, 1875Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内ではこれまで博多湾(福岡市西公園)のほか,福岡市西区今津,中央区樋井川,東区箱崎汐井浜,志賀島,玄海町鐘崎,福間町今川河口,玄海町釣川河口で採集の記録がある。生息域が高潮帯の礫間に限られるため,各地域とも個体群の規模が小さい。今回の調査では行橋市および福岡市西区瑞梅寺川河口ヨシ群落礫間で生息が確認されただけである。西公園下海岸の生息地は埋立により現在では完全に消滅している。博多湾内の各産地では絶滅していると思われる。 |
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分類・形態 | 殻は殻頂がわずかにとがった卵形。殻表にやや強い螺状脈がある。内唇に2歯,軸唇に1歯,外唇に1歯を持つ。臍孔は狭いが明瞭。外唇の歯状突起が1本である点でウスコミミガイに似るが,外形が卵形で殻頂が侵食されやすい点で区別される。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 三河湾,伊勢湾,瀬戸内海,有明海,沖縄 |
分布(国内) | 台湾,ポリネシア,メラネシア,フィリピン,ボルネオ,北オーストラリア,インド洋の島々 |
生活史・生態・生息地 | 河口の高潮帯の礫間や流木の下に分布。 |
生息環境 |
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執筆者 | (松隈) |