オキヒラシイノミ
学名:Pythia cecillei (Philippi, 1847)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 貝類 |
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目名 | 有肺目 |
科名 | オカミミガイ科 Ellobiidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 福岡市西区今津瑞梅寺川河口,東区和白で採集されたことがある。和白では現在,堤防の内側は畑となり,水路内の水は完全に淡水のみとなっている。最近50年近く生息が確認されていないことから福岡県では絶滅したと思われる。 |
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分類・形態 | 殻長21mm,殻径13mm。殻は殻頂部がとがった楕円形,やや偏平。殻表は若い個体では黒褐色,老成した個体では褐色。体層に4~5本の黒色螺状色帯を持つ。老成した個体の体層では色帯は不規則な雲状斑となる。殻皮は厚い。内唇に2歯,軸唇に1歯,外唇に4~5歯を持つ。上方の内唇歯は下方の歯より小さく,不規則な台形。外唇歯は連なって畝状となり,軸唇歯の上方に達する。内外唇歯,軸唇歯は白色。 ヒメヒラシイノミは小型で沖縄以南に分布する。体層はオキヒラシイノミより短い雨滴形で次体層以上の螺層は膨らまない。マダラヒラシイノミは次体層以上の螺層が膨らまず,螺塔は円錐形。クロヒラシイノミはオキヒラシイノミより大きく,殻表が黒褐色,あるいは雲状斑。内唇歯,軸唇歯は淡褐色で強固。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 長崎県北松浦郡福島町,大村湾沿岸 |
分布(国内) | 香港(基準産地),華南沿岸 |
生息環境 |
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執筆者 | (松隈) |