アサカミキリ
学名:Thyestilla gebleri (Faldermann, 1835)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | カミキリムシ科 カミキリムシ科 Cerambycidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | アサの害虫として有名で,戦前はアサ畑で普通に見られた。県内でも,久山町や福岡市の記録がある。戦後,麻薬取締法によってアサの栽培が禁止されて本種も日本全国で激減した。草原に生えるアザミ類を食草にする個体群が局地的に残されたが,その後の環境悪化で絶滅した産地も多い。県内では,平尾台で1984年以降も採集されており,全国的にも貴重な産地で,生息環境の保全が望まれる。 |
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分類・形態 | 体長10~15mm。体は黒色,しばしば黄灰色の微毛に覆われる。前胸背板正中部と両側,上翅側面上縁辺と会合部に白条が走る。触角は白黒のまだら模様。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州(新潟,福島以西)~九州,隠岐(島後)。九州では,大分県湯布院町塚原の草原で,近年も採集されている。 |
分布(国内) | 極東地域大陸,朝鮮半島 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は5~8月に出現し,アザミ類の新芽をかじる。幼虫はアザミ類の生茎の皮下を食べた後,髄に食い入って根際で越冬,翌年羽化脱出する。また朝鮮半島では,帰化植物のオオマツヨイグサから成虫が多数得られるという。 |
生息環境 |
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執筆者 | (藤本) |