トラフカミキリ
学名:Xylotrechus chinensis (Chevrolat, 1852)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | カミキリムシ科 カミキリムシ科 Cerambycidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | クワの害虫として有名で,星野村,笠置山,香春町,犬鳴山,福岡市平尾,西公園,足立山,高良山,大牟田市,九大農学部構内,甘木市などから記録がある。クワ畑で採集され減少し始めた。1970~80年代から減少がはじまり,1994~96年に福岡市筥松にある九大農学部のクワ畑が最後の記録である。養蚕業の衰退によるクワの減少で,本種が激減している。 |
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分類・形態 | 体長16~23mm。前胸背板中央部には,黒いふちどりの赤帯がある。上翅は黄色の地に黒の斜帯のしま模様があり,野外ではこの色彩と成虫の動作でスズメバチ類に擬態した例として知られている。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州,佐渡,伊豆諸島,淡路島,対馬,壱岐,種子島,奄美大島,徳之島,沖縄本島。九州では,熊本県上村白髪岳のクワ畑で近年でも採集されている。 |
分布(国内) | 台湾,朝鮮半島,中国東北部,ロシア極東 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は初夏~初秋にかけ出現し,特に夕方,クワの葉上に静止していることが多い。幼虫はクワの樹皮下から材部に食い入り,幼虫で越冬,約1年で成虫になる。 |
生息環境 |
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執筆者 | (藤本) |