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種の解説

ヒラヤマコブハナカミキリ

学名:Enoploderes bicolor Ohbayashi, 1941

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 カミキリムシ科 カミキリムシ科 Cerambycidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では,1938年に福岡市曲渕,1956年に福岡市野河内,1961年に犬ヶ岳,1975年に九千部山の記録があるだけで,県内では20年以上採集されていない。生息地である自然林が減少しているので,本種の生息は危ぶまれる。
分類・形態
体長9~16mm。側頭部はエラ張り状に発達する。前胸背板は黒褐色で背面は二こぶ状に盛り上がり,側面は中央付近で外側に突き出す。上翅は光沢のない赤色で,大きくややまばらに点刻される。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州~九州に分布。九州からはほかに,大分県九重黒岳(大船林道)から1頭の記録があるのみ。かつては全国的に非常にまれであったが,生活史が解明されて以降,本州と四国の各地では多産地が知られるようになった。
生活史・生態・生息地
成虫は早春に出現し,平地~山地のアカメガシワ,コハウチワカエデなどの生木樹幹の空洞内で一生のほとんどを過ごす。ごくまれに,飛翔中や訪花中の個体が採集される。空洞内の芯腐れに産卵し,幼虫は中齢初期より樹木の生きた部分に食入する。平地では4年,山地では5~6年で一世代を完了する。
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (藤本)
補足情報

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