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種の解説

クロアカハネムシ

学名:Pseudopyrochroa episcopalis (Lewis, 1895)

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 アカハネムシ科 アカハネムシ科 Pyrochroidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1935年に英彦山で採集された標本による記録だけで,その後は採集されていない。本種の生息地である山地の良好な自然林が減少しているので,本種の生息は危ぶまれる。
分類・形態
黒色で,頭上面と口器は黄褐色。頭は,雄では頭頂前方が前方に突出する。雌では両眼間に横のくぼみがあり両側で深く,その後は中央で凸隆する。触角は黒色細毛を密生し,雄の第1触角節は太く,第3節は第1節と同長で分枝は細長い三角形状で節より短い。第2節は小さく,幅よりもわずかに長い。第4節より先の分枝は細長い。前胸背板は長さよりはるかに幅広く,白色短毛を装い各凹陥は浅い。上翅は暗赤色で,紅赤色の短毛を密生する。上翅会合部と外縁部は黒色。同属の種とは,雄の触角や頭部の形状で区別できる。
分布情報 MAP
分布(県外)
四国,九州に分布。福岡近辺では九重山地や九州中央山地などに分布しているが,産地は局地的である。九重山系黒岳には少なくない。
生活史・生態・生息地
成虫は6~7月頃,森林の中にある朽ち木や立ち枯れに見られる。成虫は朽ち木に産卵し,幼虫は朽ち木の樹皮下にすみ,ほかの昆虫類を捕食しながら成長し,そこで蛹化する。
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (城戸)
補足情報

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