オオキノコムシ
学名:Encaustes praenobilis Lewis, 1883Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では,英彦山,障子岳,鷹ノ巣山,矢部村釈迦岳,古処山から記録され,求菩提山,屏山でも採集されている。本種が生息するのは,高山の良好な自然林の残された地域であるため, 自然林の減少や乾燥化によって,その生息が危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 日本産オオキノコムシ科では最大の種で,体長は35mm前後。黒色で光沢があり,前胸背板,上翅の肩部と翅端に赤い斑紋がある。前胸背板は,前基節の間で広く三角形状に隆起する。雄は前脛節内側の基方に歯突起があり,それより先端にかけて鋸状を呈する。日本に近似種はなく同定は容易である。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州に分布。福岡近辺では,大分県九重山系や熊本の九州中央山地などの記録があるが,どの地でもまれである。なお,本種は本州を北に向かうほど普通種となる。 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は6月頃から山地のコフキサルノコシカケなどの大型の多孔菌のほか,アシグロタケなどにも集まる。幼虫はこれらの菌が生えた朽ち木の中を食べ進む。幼虫で越冬し,翌年の初夏ごろ新成虫となる。菌が乾燥すると,朽ち木の樹皮下に見られることも多い。灯火にも飛来する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |