オオトラフコガネ
学名:Paratrichius doenitzi (Harold, 1879)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では,英彦山,障子岳,鷹ノ巣山,古処山,屏山から記録されており,1999年に星野村石割岳で1頭が採集されている。本種が生息するのは,高山の良好な自然林の残された地域である。県内ではいずれの地でもあまり多くはなく,自然林の減少とともに本種の生息も危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 顕著な斑紋をもつ種で,雄の触角片状部は長く,柄部の1.5倍以上がある。雄は前胸背板や上翅に黄色の美しい斑紋を持つが,変化が多くほとんど黒化して雌に似るものまである。近似種との外部形態の差は小さいが,雄の交尾器,雌交尾器内の骨片の形態が大きく異なる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州~九州に分布するが,紀伊半島のものと九州中・南部のものは別種とされる。福岡近辺では阿蘇以北の高山に分布。 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は6~8月頃山地のノリウツギ,ガクウツギ,イワガラミなどの花に集まる。雌は朽ち木で発見されることも多く,朽ち木に産卵。幼虫は朽ち木の中を食べ進み,5~6月頃蛹化して成虫になる。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |