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種の解説

オオトラフコガネ

学名:Paratrichius doenitzi (Harold, 1879)

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RDB2001概説

画像:高山の良好な自然林の残された地域に生息する昆虫。オオトラフコガネ。

城戸克弥

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

県内では,英彦山,障子岳,鷹ノ巣山,古処山,屏山から記録されており,1999年に星野村石割岳で1頭が採集されている。本種が生息するのは,高山の良好な自然林の残された地域である。県内ではいずれの地でもあまり多くはなく,自然林の減少とともに本種の生息も危ぶまれる。

分類・形態

顕著な斑紋をもつ種で,雄の触角片状部は長く,柄部の1.5倍以上がある。雄は前胸背板や上翅に黄色の美しい斑紋を持つが,変化が多くほとんど黒化して雌に似るものまである。近似種との外部形態の差は小さいが,雄の交尾器,雌交尾器内の骨片の形態が大きく異なる。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~九州に分布するが,紀伊半島のものと九州中・南部のものは別種とされる。福岡近辺では阿蘇以北の高山に分布。

生活史・生態・生息地

成虫は6~8月頃山地のノリウツギ,ガクウツギ,イワガラミなどの花に集まる。雌は朽ち木で発見されることも多く,朽ち木に産卵。幼虫は朽ち木の中を食べ進み,5~6月頃蛹化して成虫になる。

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (城戸)
補足情報

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