オオチャイロハナムグリ
学名:Osmoderma opicum Lewis, 1887Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | コガネムシ科 コガネムシ科 Scarabaeidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 本種が最もよく採集されているのは英彦山で,多くの記録があり,比較的最近でも採集されている。近くの障子岳でも採集されている。このほか,熊渡山,古処山,宝満山など標高の高い山からの記録が多く,若杉山山麓で採集したという記録もある。いずれの地においても個体数は少なく,ほかの県においても同様である。本種が生息するのは高山の良好な自然林であり,成虫は樹幹の空洞に潜むといわれているので,空洞のあるような高地の自然林の減少とともに,本種の生息も危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 成虫は体長22~32mmと大きく,黒褐色で光沢がある。前胸背板には,中央に2縦隆起があり,雄においては特に明瞭。上翅は前胸背板より著しく幅広い。尾節板は,雄では中高,雌ではとがる。成虫は,捕らえたときじゃ香のような香気を発する。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州~九州,屋久島に分布。福岡近辺では大分や熊本などの高地からよく記録されている。比較的低い場所として長崎県平戸島の記録もある。 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は,7~8月頃山地の倒木や朽ち木の空洞内やその入口などで発見できる。幼虫はその中の腐食土中にすみ,粘液で土塊をつくって蛹化する。英彦山ではクヌギの樹液に来たという記録がある。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |