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種の解説

コガタノゲンゴロウ

学名:Cybister tripunctatus orientaliss Gschwendtner, 1931

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ゲンゴロウ科 Dytiscidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
生息状況・危機の状況・選定理由
以前は県内各地に普通に生息しており,1921~1930年に福岡市,柳川市,篠栗町,1938年に若松区,1939年に「南筑後」,1948年に筑紫野市,1955年に田川市と久留米市高良山,1961年に北九州市陣原,1995年に能古島の記録がある。今回の調査でも志摩町芥屋のため池から採集された。
分類・形態
体長約24~29mm。体は長卵形で,前胸背板から上翅の側縁部は淡黄色に縁取られる。マルコガタノゲンゴロウよりもわずかに大きい程度で,背面はよく似ているが,腹面の色が異なる。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(山形~山口),四国(高知),九州,沖縄,佐渡島,八丈島,福江島,小笠原
分布(国内)
台湾,中国,朝鮮半島
生活史・生態・生息地
成虫は,主に弱った魚や動作の鈍い水生昆虫などを捕らえ,強力な顎でかじり取って食べる。幼虫は動くものは何にでも反応し,大顎で捕らえ,消化液を送り込み,体外消化して吸い込む。成虫で越冬し,翌年の4~7月に水草の茎に穴を開け,1個ずつ産卵する。孵化した幼虫は約2カ月で成虫となる。通常2~3年は生きるようである。生息地は,主に平野部から山間部の水草の多い池沼,水田,休耕田や湿地などである。
生息環境
  • 湿原・池
  • 河川
  • 水田・水路
執筆者 (松井)
補足情報

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