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種の解説

コウベツブゲンゴロウ

学名:laccophilus kobensis Sharp, 1873

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ゲンゴロウ科 Dytiscidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

1938年に「福岡」の,また1939年に「南筑後」の古い記録があるだけで,その後,60年以上県内から記録がない。

分類・形態

体長3.4~3.8mm。体は逆卵形で,小盾板は認められない。背面は,全面に微細な網目状印刻を密にもち,わずかに光沢がある。頭部は横長で短く,淡黄褐色である。前胸背板はほとんど淡黄褐色で,前・後縁中央が暗色となる個体もある。

上翅は全体的には淡褐色~茶褐色を呈し,時に淡緑色を帯びる。基部は暗色で,その後方には,淡色の横帯がある。更にその後方には,6~7列の暗色の縦条をもつ。触角,口肢,脚は,黄褐色である。

分布(県外)

本州(宮城~山口),四国(高知,徳島),九州(大分,熊本,宮崎,鹿児島),上甑島,種子島,八重山諸島(石垣島,西表島)

分布(国内)

中国

生活史・生態・生息地

一般的に,成虫は,春から秋にかけて採集される。冬季には,採集されないことから,成虫は,水から離れて落ち葉の下や土中で越冬していると考えられる。幼虫については,よくわかっていない。生息地は,池沼,休耕田,湿地などの止水域であるが,県内の産地は,文献に詳細な記述がないために現状の確認はできない。

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (松井)
補足情報

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