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種の解説

テラニシセスジゲンゴロウ

学名:Copelatus teranishii Kamiya, 1938

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ゲンゴロウ科 Dytiscidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1941年に大牟田市からの記録があるだけで,その後は県内から採集されていない。
分類・形態
セスジゲンゴロウ属の仲間は,いずれも上翅にはっきりとした条溝がある。雌での同定は,はなはだ困難な場合が多い。県内からは,本種を含め5種が記録されている。体長4.8~5.5mm。体は長卵形で偏平。背面は暗褐色~黒褐色で細かく点刻される。前胸背板は前縁に沿ってやや不規則な点刻列があり,後角付近には短い縦じわがある。上翅には6条の条溝があり,亜外縁溝は中央より第5条先端前に至る。基部にはさほど広くはない黄褐色帯を有する。間室は,雄では光沢があるが,雌では密な縮刻を有するため光沢がない。後頭,前胸背板両側,腹面,触角,口肢,脚などは黄褐色となる。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(秋田,山形,福島,岐阜,大阪,三重,福井,愛知,兵庫),九州(佐賀,大分),対馬。いずれの地でも,局所的で個体数は少ない。大分県中津市野衣の休耕田の水たまりで多数採集されていることから,県内でも生息している可能性は非常に大きいと考えられる。
生活史・生態・生息地
成虫の生活史や生態,幼虫については,ほとんどわかっていない。生息地は,今にも干上がりそうな畑の脇の排水用に掘ってある溝,林の中の水たまり休耕田など,非常に不安定な浅い水域である。そのため,安定した生息地は非常に少なく,既知の産地に行っても水が干上がっていることも多い。
生息環境
  • 水田・水路
  • 湿原・池
執筆者 (松井)
補足情報

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