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種の解説

カワラハンミョウ

学名:Cicindela laetescripta laetescripta Motschulsky, 1860

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RDB2001概説

画像:本州(石川以西)・九州に分布する。大河川の河口付近の砂地,および海岸砂丘に生息する種で昆虫などを捕食する。ハンミョウ科。カワラハンミョウ。
分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ハンミョウ科 Cicindelidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

新宮町で1988年に1頭,福岡市海の中道で1992年に12頭採集されている。福岡市油山市民の森で1988年に採集されたが,本来の生息地から推定して人為的な移入の可能性もある。1998年に海の中道で,波打ち際から離れた,乾燥の激しい砂丘草原上で確認した。大型捕食性昆虫である本種が個体群を維持するには,海の中道の様な広大な面積の砂丘草原が必要だが,こうした環境は開発事業などで全国的に激減しており,本種の生息も危ぶまれる。

分類・形態

日本産は上翅斑紋に地域変異があり,2亜種に分類される。九州産は現在のところ,原亜種として扱われている。体長14~17mm。九州産はクリーム色の上翅に黒~緑色の特徴的な斑紋が見られる。

分布情報 MAP
分布(県外)

石川以西の本州,九州の日本海沿岸。上翅の黒化が著しい別亜種が,北海道と新潟以北の日本海沿岸および太平洋岸に分布。九州では,佐賀県唐津からも記録があるというが,近年の採集例を聞かない。

分布(国内)

朝鮮半島,済州島,中国,サハリン,シベリア東部,モンゴル

法令などの指定状況

県指定希少野生動植物種

生息環境
  • 海岸
  • 河川
執筆者 (藤本)
補足情報

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