トゲナベブタムシ
学名:Aphelocheirus nawai Nawa, 1905Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | カメムシ目 |
科名 | ナベブタムシ科 Aphelochiridae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1950年代に那珂川,星野川,矢部川で採集された標本があり,1940年代には筑後川流域からも記録されている。かつては宝満川に多産したが,1960年代に土砂流入と水質汚濁で絶滅した。 |
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分類・形態 | 体長8.5~10mm。腹背腺開口間隔がその腹節幅の7分の1である点と,前胸背の側角がとがる点が,近似種のナベブタムシとの大きな区別点である。 |
分布(県外) | 本州,九州 |
分布(国内) | 朝鮮半島 |
生活史・生態・生息地 | 砂礫の多い渓流にすみ,佐賀平野では,渓流ではなく流れの緩やかなクリークで発見されている(ただし,川底は砂礫質で水質は非常によい場所である)。表面にある微毛によって薄い空気層が常に体を包んでいるので,これを通して水中の溶存酸素を取り込むことができ,全生涯を水中で生活できる。吻は非常に長く,トビケラ類の幼虫や蛹を捕食する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (紙谷) |