オオモンキゴミムシダマシ
学名:Diaperis niponensis Lewis, 1887Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1959年英彦山から,また1963年に障子岳からも記録された。障子岳ではその当時伐採地で少なからず採集されたという。この記録以後,県内での記録はない。本種が生息するのは,高山の夏緑樹林帯などの良好な自然林の残された地域である。自然林の荒廃がすすみ,自然林そのものも減少しており,本種の生息は非常に危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 体長19mm内外。黒色で強い光沢がある。頭はしわ状で,中央が広くくぼみ,前方は隆起する。眼は大きく,触角各節は内側へ広がり横長。やや密に点刻された前胸背を板具え,中央部はよく隆起し側縁は張り出し平圧される。上翅には点刻列があり,間室は平たく小点刻を散布する。上翅帯状斑紋は基部と後方にあり,橙黄色。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州に分布するが,山地帯に局地的に分布し個体数も少ない。福岡近辺では九重山地や中央山地からわずかな記録があるが,最近では採れていない。 |
生活史・生態・生息地 | 6~8月頃,成虫,幼虫ともに山地のツガサルノコシカケなどの大型の多孔菌に見られる。幼虫は菌の内部を食べながら成長し,その中で蛹化する。灯火にも集まる。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |