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種の解説

アトコブゴミムシダマシ

学名:Phellopsis suberea Lewis, 1887

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 アトコブゴミムシダマシ科 Zopheridae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
生息状況・危機の状況・選定理由
英彦山,障子岳,鷹ノ巣山,熊渡山から記録されている。大型種であり,同定もたやすく,また,珍しい種であるにもかかわらず,1978年以降の記録はない。本種が生息するのは,高山の良好な自然林の残された地域で,大型のサルノコシカケなどのキノコに集まるため,森林が乾燥すると本種も見られなくなる。自然林の減少とともに本種の生息は非常に危ぶまれる。
分類・形態
アトコブゴミムシダマシ属は,日本からは本種のみが知られている。黒色で,褐色の小鱗毛を密生していて褐色に見える。頭は粗大顆粒を装う。前胸背板に数本の縦の隆条や凹陥がある。上翅には,粗大点刻列があり各上翅中央から後方に向かい大隆起条があり,その後方部および翅端部は強くこぶ状に隆起する。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州~九州に分布するが,かなり局地的である。九州では九重山地や九州中央山地などに分布。
生活史・生態・生息地
成虫は山地のコフキサルノコシカケなどの大型の菌類に集まる。英彦山では,アラゲカワラタケに産卵したものが観察されている。熊渡山では,アカガシの立ち枯れ樹皮下に見られた。幼虫は多孔菌を食べ,その中や朽ち木中で蛹化する。
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (城戸)
補足情報

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