アカマダラコガネ
学名:Poecilophilides rusticola (Burmeister, 1842)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 本種は,かつては珍しいというほどの種ではなかったようで,若杉山,宮田町,英彦山, 香春岳,足立山,篠栗町,若杉山,福岡市松崎,能古島,天拝山,久留米市,田主丸町,熊渡山,大牟田市など平地を中心に各地から記録された。しかし,これらはすべて1960年代初頭までで,それ以降は,1972年山川町,1986年城山,1992年福岡市今宿で採集されただけである。本種はかつて各地の里山のクヌギ林で,カナブンなどに混じってよく採集されたものである。里山のクヌギが次々と伐採され宅地などに変わるにつれ,本種も見られなくなった。平地のクヌギなどの樹液に集まる本種の生息は非常に危ぶまれる。 |
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分類・形態 | この属には日本から本種のみが知られており,別亜種が済州島,朝鮮半島,シベリア東部,中国,モンゴルに分布する。赤褐色で,小黒点を散在し,ろう状の光沢がある。上翅には,9~10条の縦条がある。特異な色彩で他種から容易に区別できる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州~九州。福岡近辺では熊本県天水町,菊池渓谷などの記録がある。古い記録が多く,最近の記録は見当たらない。阿蘇地方では,現在でも時折採集されている。 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は6月頃,平地や里山のクヌギ林の樹液に見られる。幼虫はもろくなった朽ち木や腐葉土中で腐った植物質を食べるものと思われる。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |