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種の解説

キンスジコガネ

学名:Mimela holosericea (Fabricius, 1789)

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 コガネムシ科 Scarabaeidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では1960年と1980年に八女郡熊渡山から記録されただけである。大型の美しい種でありながら,英彦山や福智山など,比較的調査の行き届いている山地からの記録はない。また,全国的にも珍しい種であって記録は少ない。県内では唯一の産地である熊渡山一帯が現在では山頂のごく狭い部分を残してスギやヒノキの人工林となり,原生林はほとんど消失して当時の面影はなくなっている。元来が少ない種であり生態もほとんどわかっておらず,その生息は非常に危ぶまれる。
分類・形態
本種を含むスジコガネ属は,日本から11種が知られているが,本種は前胸背板と上翅が密に強く点刻され,独特の黄緑色の金属光沢を放つことで容易に区別できる。上翅の縦隆条は第1条だけが幅広く明瞭であるが,時にこの第1条もほとんど消失する。腹面は,緑光沢のある銅赤色で,長細毛を疎生する。脚は黄褐色で,各脚の爪は先端に切れ込みを欠く。
分布情報 MAP
分布(県外)
北海道~九州。近くでは大分,熊本,宮崎の高山地域
生活史・生態・生息地
成虫は,7~8月ごろ山地に見られ,植物を食害しているものを見るより日暮れ前に林道などを低く飛翔しているものを捕らえることが多い。灯火にも飛来するが,夕暮れからの薄明かりの時間帯だけで,深夜には来ない。幼虫は,植物の根を加害しているという。
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (城戸)
補足情報

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