ダイコクコガネ
学名:Copris ochus Motschulsky, 1860Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 本種は牛馬糞に集まる大型の糞虫で,英彦山,福智山,福岡市などの記録があるが,最近40年以上採集されていない。九州では現在も阿蘇や久住,佐賀県馬渡島の放牧地には生息しているが,県内で放牧地のある油山や大島の最近の調査では発見できず,牛馬の減少とともに本種の生息は非常に危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 日本産食糞性コガネムシの最大種で,雄の頭部と前胸にある角で顕著な種である。頭部は半円形で,雄は長い角状突起がある。雄の前胸背板には1対の突起があり,大型のものでは長く角状に発達する。雌は頭部に板状の横隆起が,前胸背板に両端が突出した横隆起がある。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州,佐渡,伊豆諸島,壱岐 |
分布(国内) | 朝鮮半島,中国,モンゴルなど |
生活史・生態・生息地 | 成虫は放牧地の大型獣の糞に集まり,糞の下に穴を掘って糞塊を地中深く運び入れ,球形に丸めてから産卵する。母親の雌はこの穴に留まり,幼虫が育つまで糞塊に発生するカビやハエの幼虫を除去して世話をする。灯火にも飛来する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |