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種の解説

ヒコサンセスジゲンゴロウ

学名:Copelatus takakurai Sato, 1985

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ゲンゴロウ科 Dytiscidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1973年に英彦山の豊前坊付近の杉林内において,降水時だけ水の流れる溝で採集された標本で新種として記載されたもので,その後30年近く,県内での記録は全くない。
分類・形態
本種を含むセスジゲンゴロウ属は,いずれの種も上翅に5~10条のはっきりとした条溝を具える。体長4.6~5.1mm。体形は,細長い逆長卵形で,偏平である。背面は,暗褐色で細かく点刻され,前胸背板は,前縁に沿って不規則な点刻列を配し,後角付近には,短い縦しわを有する。上翅は,6条の条溝を具え,基部には幅広い比較的明瞭な黄褐色帯を有する。間室は,雄では光沢があるが,雌では密な縦しわを有するため光沢がほとんどない。
分布情報 MAP
分布(県外)
九州(佐賀,大分,熊本,宮崎),屋久島。本種は,いまのところ九州固有種のようである。
生活史・生態・生息地
成虫や幼虫の生活史や生態については,ほとんどわかっていない。生息地は,今にも干上がりそうな畑の脇の排水用に掘ってある溝や林の中の水たまりや溝などのような,非常に不安定な浅い水域である。そのため,安定した生息地は非常に少なく,既知の産地に行っても水が干上がっていることも多い。
生息環境
  • 水田・水路
  • 湿原・池
執筆者 (松井)
補足情報

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