ドウイロハマベゴミムシ
学名:Pogonus itoshimensis Habu, 1954Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | オサムシ科 Carabidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1952年6月に前原町(現前原市)で採集され,その後1982年に行橋市で灯火に飛来した個体が採集されているのみである。本種が生息するのは,海浜の藍藻類が堆積する特殊な環境であるため,護岸工事や開発による生息地破壊の恐れがある。 |
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分類・形態 | 体長5.6~7.4mm。光沢のある緑銅色で,上翅端部分のみがわずかに黄色くなる。国内では近縁のハマベゴミムシが知られ,同所的に見られることもあるが,体形(本種の方がより丸い)や体色によって容易に区別できる。雄交尾器の形態も異なる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道,本州(山口) |
分布(国内) | ロシア |
生活史・生態・生息地 | 山口県阿知須干拓地では,ハマベゴミムシと同じ場所に生息し,塩分の含まれる水たまりの水際で,Lyngbya属の藍藻の下から多くが得られており,周囲の植物の根際や砂中からも得られている。近縁のハマベゴミムシよりも,日陰の部分をより好むという。また,水たまりに沈めたところ,水底を歩き,水中の落ち葉下に隠れた例も報告されている。灯火にも飛来する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (藤本) |