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種の解説

オオミノガ

学名:Eumeta variegata (Snellen, 1879)

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 ミノガ科 Psychidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

市街地の街路樹の害虫としてその被害がしばしば問題になるような昆虫であったが,近年ヤドリバエの一種による寄生のため全国的にほぼ壊滅状態となった。本種の場合そのミノが秋から冬にかけての季節の風物詩的な役割もはたしてきたし,身の回りのなじみ深い虫のひとつなので今回選定した。

分類・形態

成虫は雄が有翅,前翅長16,前翅の地色は暗褐色,前・後縁は茶褐色,R4,M1,M3室に鱗粉のない透明な部分がある。後翅の地色は暗褐色,中室部分に鱗粉が少ない透明がかった部分が見られる。雌は無翅,"脱皮"後も蛹の殻の中に幼虫のような特殊な形態でとどまっている。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州,四国,九州,沖縄

分布(国内)

インドネシア(スラウェシー),ソロモン,東南アジア各地,中国,台湾,朝鮮半島

生活史・生態・生息地

年1化。5月下旬~6月にかけて羽化し,雌はミノの中に極めて多数の卵を産卵する。孵化した幼虫はいわゆる「ミノムシ」として葉を食べ,極めて多食性。しばしばプラタナスなどの街路樹の被害が報告された。山手にはあまり見られず市街地に分布。そのため侵入昆虫として考えられている。

生息環境
  • その他
  • 低地森林
執筆者 (上田・佐々木)
補足情報

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