福岡県レッドデータブック

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種の解説

クモガタヒョウモン

学名:Nephargynnis anadyomene (C.& R. Felder)

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 タテハチョウ科 Nymphalidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1902年に北九州(企救郡)で採集された記録が本県最初の記録である。1930~40年代には,県内各地で多くの記録があった。しかし,1970年代から報告が急減し,1990年代からはその記録もほとんどなくなった。日本産蝶類県別レッドデータリストでも「危急種」とされている。
分類・形態
前翅長は約36mm(雄)~約39mm(雌)。
分布情報 MAP
分布(県外)
北海道,本州,四国,九州
分布(国内)
ロシア極東地域,中国東部・東北部,朝鮮半島
生活史・生態・生息地
幼虫の食草はタチツボスミレ,ノジスミレなど各種のスミレ科。年1化性。九州など温暖な地域では5月上・中旬から羽化し,夏眠ののち,9月中旬~10月上旬にかけて活動が再開され産卵する。成虫は訪花性が強く,ノアザミなどのアザミ類,ハンゴンソウ,ヒヨドリバナ,ウツギなどの花によく集まる。生息地は,丘陵地から山地の落葉広葉樹の林縁,路傍,渓流沿いなどで,草原ではまれにしか見かけない。
生息環境
  • 低地森林
  • 山地森林
執筆者 (矢田)
補足情報

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