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種の解説

オオムラサキ

学名:Sasakia charonda (Hewitoson)

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RDB2001概説

画像:紫色の前翅と黒色の後翅を持つチョウ。オオムラサキ。木の幹にとまっている。

北九州市小倉南区 新海義治

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 タテハチョウ科 Nymphalidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

1890年に英彦山で採集報告がある。その後,英彦山からの記録が多いが,北九州市や久留米市など都市周辺でも記録がある。しかし,1980年代から公式の記録が急減し,都市部周辺の産地はほぼ絶滅状態にある。本種の生息地であるクヌギ,コナラの二次林は人為による環境改変を受けやすく,これが衰亡の主要因と考えられる。日本産蝶類県別レッドデータリストでも「危急種」とされている。

分類・形態

前翅長は約48mm(雄)~約58mm(雌)。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道,本州,四国,九州

分布(国内)

中国,朝鮮半島,台湾

生活史・生態・生息地

年1回,6月中~下旬から発生し8月まで。幼虫の食草はニレ科のエノキ,エゾエノキなど。成虫はクヌギなどの樹液を好み,獣糞や死体,腐果も吸汁する。生息地は丘陵地のクヌギ,コナラの二次林周辺。

生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
執筆者 (矢田・福田)
補足情報

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