ウラゴマダラシジミ
学名:Artopoetes pryeri (Murray, 1873)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | チョウ目 |
科名 | シジミチョウ科 Lycaenidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1946年に添田町の英彦山の銅の鳥居付近で採集されたのが最初の記録である。その後,英彦山山系では少数ながら連続的に記録がある。1987年に朝倉郡小石原村で,また1990年に築城町でそれぞれ発見されている。しかし,全体的には,個体数,産地とも縮小傾向にある。日本産蝶類県別レッドデータリストでも希少種とされている。 |
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分類・形態 | 雌は雄より大型で,翅表のうす紫色部に白斑が発達する。前翅長は約20~23mm。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道 ~ 九州 |
分布(国内) | ロシア極東地域,中国(東北部),朝鮮半島 |
生活史・生態・生息地 | 幼虫の食樹はモクセイ科のイボタ,ミヤマイボタなどで,稀にハシドイやネズミモチも利用される。母蝶は枝の分岐部などに数個~数十個卵塊で産下する。卵越冬年1化性で,5月下旬~6月上旬福岡の低地では5月中旬から6月に発生する。ゼフィルス類の中では訪花性が強く,クリ,イボタ,ノリウツギなど白い花をよく訪れる。暖温帯から冷温帯にかけての落葉広葉樹の優先する渓谷沿いに多い。林縁や林内空地のような,背景に樹林のある明るい環境も好む。 |
生息環境 |
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執筆者 | (矢田・川上) |