福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

キバネセセリ

学名:Bibasis aquilina (Speyer)

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 セセリチョウ科 Hesperiidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

1958年に星野村の熊渡山山頂で採集されたのが最初の記録である。その後1961年に同じく星野村の仁田原で目撃,また1977年に矢部村釈迦岳で採集されているが,その後の確実な記録はない。しかし,生息地周辺の植生は比較的よく保存されているので,いまも生息していると考えられる。日本産蝶類県別レッドデータリストでも,「絶滅危惧種」とされている。

分類・形態

前翅長約21mm。後翅肛角部はつよく突出しない。表裏とも黄褐色,前翅裏面中央に一文字状の白斑列が現れ,同定は容易である。九州はじめ暖地に産するものは北海道産のものに比べると,より大型で,翅の色もより濃色である。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道,本州,四国,九州。関東地方以北以外では,山地性で局地的でまれ。九州地方では,対馬に産するものの,長崎県本土,佐賀には産しない。

分布(国内)

中国,ミャンマー,ロシア極東地域,朝鮮半島

生活史・生態・生息地

年1回の発生で,6月下旬から9月上旬まで見られるが,最盛期は7月中旬~8月上旬まで。幼虫の食草として,ウコギ科のハリギリ(センノキ)のみが知られている。生息地は,冷温帯ないし山地の落葉広葉樹林である。九州,四国では400~800の山地落葉広葉樹林に見られるが,樹林内部では少なく,林縁や渓谷に沿った路上や山小屋周辺に多い。

生息環境
  • 低地森林
  • 山地森林
執筆者 (矢田・福田)
補足情報

2014版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.