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種の解説

サケ

学名:Oncorhynchus keta (Walbaum)

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RDB2001概説

分類群 魚類
目名 サケ目
科名 サケ科 Salmonidae
RDB2001カテゴリー 天然不明
県内地域カテゴリー 豊-分布しない(まれに迷入),筑-天然不明,有-分布しない
生息状況・危機の状況・選定理由

少数のサケが遠賀川にも来るという話が昔からあり,嘉穂町大隈の「鮭神社」は有名。事実,支流の穂波川で1926年に成熟した雌が獲れ,標本が今も存在する。戦中戦後は炭塵で川が汚れて来遊が途絶えたが,1957年には福岡市の那珂川へ雄が,1978年には遠賀川本流に雌が現われた。いずれも成熟していた。全長70~80。そして1980年代以降,玄界灘に注ぐ河川とその沿岸各地で,毎年,少数ずつが獲れている。九州はアジア側におけるサケ属来遊の南限である。

分類・形態

サケは体側と背部に黒点がなく,尾鰭の後縁が半月型になるので,サクラマスやニジマスなどと容易に区別できる。雄成魚は鼻曲がりになる。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州では千葉県以北の太平洋側と山口県以北の日本海側の全域,択捉,国後両島を含む北海道に分布。九州では玄界灘側に姿を現し,東岸では延岡市まで南下し,西岸は鹿児島県川内川に至る各地。

分布(国内)

北太平洋で生育し,成魚は朝鮮半島東部,ロシア極東部からアメリカ西岸までの河川に戻る。

生活史・生態・生息地

970年代以降,北日本に帰るサケが増えたので,九州には迷入の可能性が高い。10~12月に県内の沿岸と河川下流部へ少数が来遊。産卵した確証はない。サケは生まれた川に帰る習性があるので,1986年以降,遠賀川では有志が北日本から卵を運んで孵化させ,稚魚を放流している。

生息環境
  • 河川
  • 河口・干潟
執筆者 (木村)
補足情報

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