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種の解説

アユ

学名:Plecoglossus altivelis altivelis Temminck & Schlegel

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RDB2001概説

分類群 魚類
目名 サケ目
科名 キュウリウオ科 Osmeridae
RDB2001カテゴリー 天然不明
県内地域カテゴリー 豊・筑・有-天然不明
生息状況・危機の状況・選定理由

河口が海面に開いた河川に通常生息しうる魚種である。しかし,河口堰の設置,河川改修,各種汚染などによって生息域は限定されている。県内で再生産があり漁業対象となっているのは筑後川と矢部川のみである。紫川では近年遡上と再生産が見られる。筑前海や豊前海に注ぐ河川でも,年によって河口にわずかな遡上群が来遊する。由来は不明だが,陸封アユも合所ダムに少数生息している。しかし,漁業権が設定されている6水系や紫川では,毎春アユ種苗が放流されており,遡上と再生産があっても天然種であるとは断定できない。また,放流されていない河川の遡上群も同様である。

分類・形態

全長25位。両側回遊型の海産アユと琵琶湖に生息するコアユがいる。両者は同種とされるが,形態や遺伝的に差異がある。奄美大島と沖縄本島のリュウキュウアユは鱗が大きく別亜種に分類されている。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道西部以南から屋久島までの各地に分布

分布(国内)

済州島を含む朝鮮半島からベトナム国境付近までの中国大陸沿岸部と台湾に分布

生活史・生態・生息地

秋に感潮域近くの瀬で親魚が群をなして産卵する。10日ほどで孵化した仔魚は海へ流下し,動物プランクトンを食べて稚魚まで成長して,春に川へ遡上する。上中流域まで遡上すると川石の付着藻類を主食として,夏までの間,なわばりを形成して成魚となる。産卵期が近づくと落ちアユとなって下流に下る。

生息環境
  • 河口・干潟
  • 河川
執筆者 (稲田)
補足情報

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