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種の解説

イトヨ(降海型)

学名:Gasterosteus aculeatus (Linnaeus);anadoromous form

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RDB2001概説

分類群 魚類
目名 トゲウオ目
科名 トゲウオ科 Gasterosteidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
県内地域カテゴリー 豊・有-分布しない,筑-準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

筑前海側でのシロウオ漁に混獲されていたが1990年代初頭を境にほとんど見られなくなった。分布の西限付近でもともと個体数が多くないことに加えて,沿岸・内湾域,海岸近くの用水路や河川の荒廃のほか,河口堰などによる遡上阻害が減少の原因と思われる。

分類・形態

背鰭に3本の棘をもつ。降海型は鰭膜が棘の途中から始まることで陸封型と区別できる。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道から利根川までと日本海沿岸

分布(国内)

北半球の亜寒帯から温帯にかけて広く分布

生活史・生態・生息地

産卵は4月上旬~6月下旬に,小川や用水路などの砂泥底に雄が作った巣の中で行われる。体長2~3ほどに成長した稚魚は,6月下旬頃から巣を離れ,夏~秋に降海する。沿岸域や潮たまりで成長し,翌年産卵のため遡上する。遡上時期は隣の佐賀県の場合,3月中~下旬である。遡上後は水生昆虫や小型の甲殻類などの生き餌を好む。

生息環境
  • 河川
  • 河口・干潟
執筆者 (田島)
補足情報

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