ドジョウ
学名:Misgurnus anguillicaudatus (Cantor)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 魚類 |
---|---|
目名 | コイ目 |
科名 | ドジョウ科 Cobitidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
県内地域カテゴリー | 豊・筑・有-絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1960年代前半までは,平野部の至る所で確認できたが,農薬の過剰使用によって個体数を減少させた。更にほ場整備によって全県内で急速に減少している。また小規模な湿地や沼および細流の自然度の低下も影響を与えている。一方,無農薬農法の一つの手段として,水系外の本種を大量に移入するケースもあり,遺伝子の撹乱も危惧される。安易な生物の移動は,今後ビオトープ創造事業などにおいても注意が必要と思われる。保全対策としては,ほ場につながる用水路の自然度(特に水田との連続性と泥底が必要)を高めることがある。湿地やワンドのような場所も生息場,繁殖場として今一度評価すべきである。 |
---|---|
分類・形態 | 日本産のドジョウ科は6属を擁する。ドジョウ属の本種は,口ひげが10本あることで,その他の属と区別ができる。日本へ偶発的な移殖により侵入した同属のカラドジョウとは,尾柄部の形状や口ひげの長さなどで区別できる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | ほぼ全土に分布するが,北海道と琉球列島の個体数は移植の可能性が高いとされる。 |
生活史・生態・生息地 | 産卵期は6~7月。水田周辺では,しろかきと同時に周囲の用水路から水田に入り込む。そこで成熟し夜間に産卵する。成長につれて恒久的水域に移動するが,稲刈りまで水田内で生活する個体もある。雌雄ともに1年で成熟する。飼育下では数年間(十数年ともいわれる)生きるが,自然状態での寿命は短いと考えられる。 |
生息環境 |
|
執筆者 | (渕上) |