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種の解説

クルメサヨリ

学名:Hyporhamphus intermedius Cantor 1842

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RDB2001概説

分類群 魚類
目名 ダツ目
科名 サヨリ科 Hemiramphidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
県内地域カテゴリー 豊-分布しない,筑-絶滅危惧ⅠA類,有-準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

湖や大河川の汽水域と淡水域に生息する。河川改修による生息環境の連続性の消失や産卵基盤の減少のほか,流量減少による汽水域の狭少化,水底質の悪化などがその生息を脅かしている。1980年代前半までは福岡市の大濠公園池に大量に生息していたが,筑前域ではその後の記録がない。有明海域には生息するが,堰や河川改修による沈水,抽水植物などの産卵基質の消失もあり,生息数は減少している。

分類・形態

久留米の標本をもとにHemirhamphus kurumeusとして記載された種で,本県に縁が深い。大きさは全長18㎝。分類は中坊(1993)を参照。

分布情報 MAP
分布(県外)

青森以南,静岡,熊本以北の広い流水域を有する河川と湖

分布(国内)

朝鮮半島,中国,ベトナム,インド

生活史・生態・生息地

産卵期は3~8月の長期にわたり,感潮域で水草のほか水面を漂うあらゆるものに長い数本の糸をもった卵を絡みつける。この時期の親魚は数尾から十数尾の群れで水面を遊泳する。稚魚は孵化直後から餌をとり,3,4日後には特徴的な下顎の伸長が起こり,1カ月後には頭と同じ長さになる。成長は早く,動物性プランクトンなどを食べ,その年の10月には成魚とほぼ同じ全長約18cmとなるものもいる。1歳で産卵し,斃死する。

生息環境
  • 河口・干潟
  • 河川
執筆者 (松井)
補足情報

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