アリアケヒメシラウオ
学名:Neosalanx reganius (Wakiya & Takahasi)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 魚類 |
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目名 | サケ目 |
科名 | シラウオ科 Salangidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
県内地域カテゴリー | 豊・筑-分布しない,有-絶滅危惧ⅠA類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 有明海に流入する一部の河川の感潮域だけに生息する。緑川(熊本県)では1984年に成魚が採集されているが,その後の報告はない。筑後川では大堰建設によって感潮域が狭小化し,水際の改修や川底のしゅんせつも行われ,その生育・産卵環境は著しく悪化している。本種は日本固有種であり,貴重性も高いうえ,分布が特定河川の感潮域に限定されている。 |
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分類・形態 | シラウオ上科は2科3亜科5属13種からなる。ヒメシラウオ属は日本には本種1種だけが分布する。その形態は田北(1988),分類は竹内(1972)を参照。二次性徴として本上科の共通する胸鰭,臀鰭の形状や鱗の特徴のほか,雄の臀鰭基底の一部に黒色色素が現われる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 佐賀県嘉瀬川,鹿島川からも採集例はあるが,まれに獲れる程度 |
生活史・生態・生息地 | 産卵は3月下旬~6月に感潮域内で行なわれる。体長5cm内外の成熟した雌は250~700個の卵をもつ。産み出された卵は表面にある纏絡糸の層を反転して川底の砂礫や水草に付着する。一生を感潮域で過ごし,産卵のため大きな移動をしない。餌は微小なワムシ類やミジンコ,かい脚類など。満1年で幼形のまま成熟し,産卵後は斃死する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (松井) |